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アンガーマネジメント研修の内容【須賀川市・郡山市】

企業が行うメンタルヘルス対策に、「アンガーマネジメント研修」があります。アンガーマネジメントとは、怒りの感情をコントロールする方法です。

私、増田泰司は福島県須賀川市郡山市を中心にメンタルヘルス研修を行っていますが、その一環としてアンガーマネジメント研修も行なってきました。研修時間や呼んでくださった企業様のリクエストによっても変わりますが、アンガーマネジメント研修でどういった内容を取り扱っているか紹介させていただきます。

アンガーマネジメントが必要な理由

怒り

近年、働き方の多様性や人手不足、原材料費の高騰など社会情勢や経済状況などにより、職場でのストレスは増加の一途をたどっています。そして、様々なストレスによって怒りやイライラの感情を覚え、それがまた新たなストレスとなって悩む従業員も増えています。

社員が怒り、イライラを抱えたままだと、個々人の仕事や会社全体の経営にも支障を来します。

  • 職場の雰囲気が悪くなり、社員のモチベーションが下がって生産性に悪影響が出ます。
  • 高血圧、胃潰瘍、心臓病、うつ病など心身の疾患にかかるリスクが高まります。
  • 人間関係のトラブルやストレスが原因で、退職者が増えます。
  • パワハラ問題に発展します。下手をすると訴訟問題になりかねません。
  • 上記のような問題が外部に漏れれば、企業イメージを損ないます。

アンガーマネジメントを学んで、職場や家庭などで実践できるようになると、上記のトラブルとは逆の利益が生まれるということです。

ですから、一般社員も、管理職や部門のリーダーたちも、アンガーマネジメントを学んで実践する必要があるのです。

怒りのメカニズム

怒り

怒りはほかの感情とは違う、特殊な感情

怒りは「二次感情」であると言われます。二次感情とは、二番目に出てくる感情という意味です。ということは、先に出てくる一時感情があるということですね。

誰かが何かをした、あるいは何かをしなかったことによって自分が嫌な感情を味わったとします。悲しみ、寂しさ、不安、心配、痛み、退屈、(嫌な意味での)驚きなどです。そして、そんな嫌な思いをさせた「犯人」に対して罰を与えるため、復讐するために後から湧き上がってくるのが怒りです。

このように、怒りは相手を攻撃するための感情ですから、その感情のままに行動すると相手を攻撃し、やり込め、傷つけることになります。すると相手との関係は悪化しますし、上司が部下にそれをやると、下手をするとパワハラと受け取られかねません。

アンガーマネジメントは、まず一時感情に気づくことから始まります。一時感情に気づくだけでも、怒りのボルテージが下がって少し落ち着いてきます。

怒りへの対処法

怒りを抑える方法

次に、怒りを抑え、冷静さを取り戻すための様々なスキルを紹介し、実践演習します。

上述のように、一時感情とそれを生み出す非合理的な考えに気づき、合理的な考えに改めていくスキルのほか、よく紹介しているのは次のようなスキルです。

6秒ルール

怒りは自分に損害を与えた相手に罰を与えて復讐するための感情です。ですから、怒りを覚えると、血中にアドレナリンというホルモン物質が放出されて体が戦闘モードに移行します。血圧や心拍数が上がり、筋肉に大量の血液が供給されるようになるわけです。

ところが、実際に戦闘が始まらずに6秒たつと、血中のアドレナリン濃度はガクッと低下し始めます。すると「相手をやってつけなければ気が済まない」という攻撃的な思いが収まってきます。

ですから、怒りを覚えてもすぐにそれを言葉や態度に表さず、心の中で6秒カウントしましょう。あるいは、物理的にその場を離れましょう。そして、落ち着いてから相手に対処します。

4-7-8呼吸法

4秒で息を吸い、7町域を止め、8秒で息を吐ききるという呼吸法です。これを何セットか行なうことで、高ぶった気持ちが落ち着きます。

考えの切り替え
私たちの感情は、起こった出来事から直接生み出されるわけではありません。と言うのも、同じような状況に遭遇しても、人によって感じ方が変わるからです。感じ方が変わるのは、人によって起こった状況の受け止め方、解釈の仕方、意味づけの仕方が異なるからです。すなわち、私たちの感情は考えから生まれます。

怒りを引き起こしがちな考え方のほとんどは、合理的ではないものです。

  • 証拠もないのに決めつける
  • 「百でなければゼロだ」など極端
  • 論理の飛躍がある
  • 勝手に「私のことが嫌いなのだ」「私を馬鹿にしているのだ」などと他人の気持ちを読み取る

そこで、怒りを引き起こすきっかけになった一時感情に気づいたら、今度はその一時感情を引き起こしている考え方を探ります。そして、受け止め方、考え方を証拠に基づくより論理的・合理的なものに修正すれば、怒りはかなり収まっていきます。

怒りを使わないコミュニケーションの方法

怒りは攻撃的な感情ですから、そのまま表出してしまうと相手を傷つけたり萎縮させたりして、トラブルに発展します。

かといって我慢していると、そのうち臨界を迎えて大爆発して余計ひどいトラブルになるか、自分自身がストレスを抱えて病んでしまうかですね。

そこで、怒りを使わないコミュニケーションの方法を学んでいただきます。

  • あなたが本当に伝えたいことは何か
  • よりマイルドで伝わりやすい表現

演習重視の研修

演習

私のメンタルヘルス研修の特徴の一つは、実践演習の時間をたっぷりとるということです。座学だけでなく、ロールプレイなどを使って実際にやってみるのです。

泳ぎ方を教室で学んだだけでは泳げるようになりません。実際にプールに入って体を動かして初めて、私たちは泳ぎをマスターすることができます。アンガーマネジメントや、そのほかのメンタルヘルスに役立つスキルも同じです。

実はこの演習の時間が結構好評で、毎回「楽しかった」「演習をやっただけで気持ちがすっきりした」「明日からまた頑張ろうという気持ちになれた」というような感想をたくさんいただきます。

皆さんも一度体験してみませんか?

まとめ

楽しい対話

アンガーマネジメント研修は、職場環境の改善や生産性の向上において非常に重要です。私は、須賀川市や郡山市、また福島県内や近隣県の企業・団体・施設で研修を行なっています。実践的で分かりやすい方法を心がけ、皆様の職場がより良い場所となるようサポートいたします。

アンガーマネジメント研修やその他のメンタルヘルス研修について詳しく知りたい企業様、導入をご検討中の企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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